 
      《話す声が書く文が話すあなたの声が》
2018 / 映像(3min) / 映像、ループされるたびに合成される字幕と音声
二人組が雑談している映像に、字幕と声が合成されている。映っている二人は、互いの印象や、共通の友人、SNSでのふるまいについて話している。再生されている映像は、画/字幕/声のレイヤーに分かれており、ループする毎にいくつかの素材が組み替わる。
字幕は、元の雑談を複数の書き手が「普段使っている書き方」で書き起こしたものだ。読み手は元の映像を見ず、「台本だけで読める通りに」読み上げている。
固有名詞や世代、文化のずれによって「聞きとれない言葉」があったり、また「読めない言葉」が書かれたりする。文化的、知覚的なずれが重なり、読み上げはぎこちないものになる。
            A : 	……あんまりね。あんまり、こういうの、
            深く考えないもんね。
            B : 	そうだね。
            A : 	何となくでやっているけん。
            B : 	褒められるの、めっちゃ好き。たかちゃん、
            めっちゃ褒めてくれるからさ、何か、話、
            聞きたくなっちゃう。えっ、もっと、
            もっと褒めて、えって。
            A : 	褒めるというか、まあ、何か、
            そういう感じだもん。
            そういう感じがするって感じの。
            B :	ツイッターのさ、名前も、ちょっと、あれやん、
          
            A :	あんまりこういうの深く考えないもんね
            
            B :	そうだね
            A :	なんかなんとなくでやってるけどまぁ...
            B :	褒められるのめっちゃ好き!
            A :	...ンフフ
            B :	たかちゃんめっちゃ褒めてくれるからさ、
            なんか、話ききたくなっちゃう!
            A :	褒めるっていうか、まぁなんか、
            そういう感じだもん。
            そういう感じがするっていう感じの
            B :	ツイッターのさ、名前もちょっと...
          
元映像から書き起こされた台本(書き手c)
元映像から書き起こされた台本(書き手b)